3月に観たもの読んだもの

3月に観たもの読んだものです

※作品のネタバレを含みます

 

機動警察パトレイバー アーリーデイズ

一番最初のパトレイバーOVA。あらすじとしては「レイバー」という汎用作業ロボットの普及した現代の日本で起こる、レイバーを悪用した「レイバー犯罪」を取り締まるため警視庁により結成された特科車両二課中隊、略して「特車二課」、そして特車二課に配備されたレイバー、通称パトレイバーの活躍の日々を描くというもの。話数は全7話でストーリーのテンポも良く非常に見やすかった。作品の雰囲気もコメディとシリアスの両方の要素がメリハリ良く作られている。

特車二課はレイバーの犯罪を取り締まるということでザ、主人公って感じの様子で描かれるのかと思いきや全然そんなことはなくて、むしろ配備場所は僻地にあるわ上からの命令や生々しい大人の事情によって骨を折ったり割を食わされたりでかなり苦労が多い。そんな困難に奔走する特車二課の面々の姿が泥臭くて親近感が湧く。

兵器や人々の描写もリアリティに富んでおりあくまでも現実の工業用機械から延長したロボットを取り巻く物語なんだよという意図が伝わった。(でもレイバーのバトルシーンはめっちゃかっこいい。)

個人的に特に印象に残っているシーンの一つが第一話でテロリストが盗んだレイバー(「ぴっけるくん」とかいう名前らしい。かわいい。)が道路を走るシーン。

この多脚ロボットに桜並木という描写の綺麗さに思わず「うおっ」となってしまった。

押井守監督作品を見るのはこれが初めてなのでもっと色んな作品を見てその作風を味わっていきたい。

機動警察パトレイバー the Movie

上で紹介した作品の続編にあたる劇場版作品

キャラクターや設定は同じで、今作は国により進められる東京湾の大規模埋め立て工事である「バビロンプロジェクト」という事業と、その工事のレイバー用拠点となる「方舟」から身を投げた帆場という天才プログラマー、そしてその帆場の作ったレイバー用新OS「HOS」をインストールしたレイバーの立て続けの暴走事件。これらの関係性とその事件の解決にあたる特車二課の物語。

この帆場という人物が中々良いキャラしており、真相としてはレイバーに低周波に反応し暴走するウイルスを組み込み都市で大量のレイバーを暴れさせ、街やバビロンプロジェクトの破壊を目論んでいたという物だった。

これの動機とか行動の意図が作中ではなんかいまいちふわっとしてるので自分なりに考えてみる。まず学生時代の帆場はMITに留学しておりそのあまりの賢さから、フルネーム帆場英一のイニシャル「E-HOBA」から聖書における神の「エホバ」と呼ばれていた。しかしエホバというのはヤハウェという名前の間違った読み方でありそのことを知った帆場は狂喜したというエピソードが語られる。この出来事に帆場は神という絶対的存在であってもその存在(今回では神の名称について)の流動性を止められないということを理解する。そして帆場は栄えては廃れ栄えては廃れを繰り返し、過去のものを無価値とするような、開発される東京の街の姿を上述の出来事と重ね合わせ、その性質と愚かさを見せつけるためレイバー暴走による破壊を企んだ。

ついには自らも人間や世界を嘲笑いながら方舟からの身投げ(→神からの絶対的加護であるノアの箱舟からの離脱)をし、かつて神と呼ばれていた自分の身を自らが味わった経験のように「大洪水=廃れ崩壊する人間の文明」という流動性に任せた…という感じだろうか。天才である帆場らしいなんともニヒルというかクレイジーな計画だ。まあでもこれら以外にも聖書ネタ沢山あったので俺にもっと聖書の知識があったらもう少し深く掘り進められたのかなぁ。

あと人類に対して大きな課題を残して自らの命を絶つというのは「シンゴジラ」の牧博士と似たようなものを感じた。もっとも、牧博士は人類の叡智への挑戦、科学の希望といった意味合いで放射能により生まれた怪物であるゴジラを残したが、帆場は最初から完全に人類を愚かなものとして嘲笑するためにこれらの犯罪を企てたといった点で本質的には真逆のことを狙っているが。

ちなみに松井刑事が帆場のかつての居住地を探る時のBGMがめちゃくちゃに良いので聞いて。

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ソウナンですか?

1話12分1クール12話1話完結型のいい感じに脳を使わずに見れる系のアニメ。修学旅行中に無人島に遭難してしまった4人の女子高生のサバイバル生活!というストーリー。

絵面はかわいい女の子達なのだがやってることはさながらディスカバリーチャンネルのサバイバル番組並みのガチサバイバル生活。平然と食料にセミを食ったり血液の栄養を得るため服で魚を絞り出てきた液体を飲んだりしまいには口からは雑菌のせいで飲めないコウモリのフン入りの水を大腸からなら摂取できるということで肛門から浣腸して飲んだりと中々すごい。見てる途中で気づいたけどこれを女の子以外のキャラクター、例えば成人男性4人とかで描いたらやってることがあまりにもエグすぎて見てられない、美少女で中和することでなんとかアニメとして放送できてるんだなあと。

あんまり重いものばっか見てるとだれてしまうのでこういう箸休め系のアニメも見てちょくちょく胃を休めてます。

勇気爆発バーンブレイバーン 8話から最終話まで

いやー色んな意味で中々すごい作品でしたねー。まず8、9話でブレイバーンの正体がなんとスミスとデスドライヴズの一体であるクーヌスと共に死んで融合?した結果生まれた存在であることが判明。スミスは所謂fate/snの衛宮士郎とアーチャーみたいな関係性だったわけだ。そして9話、続き10話でルルがイサミやブレイバーンが死ぬ未来を変えるため未来から来たという事実も明かされる。この時点でもう起承転結の転が二回連続でぶっこまれててツッコミどころが多いのだが、極めつけは最終話、なんやかんやあってデスドライヴスを全員倒すのだがその後デスドライヴス全員の欲望が叶って生まれたらしい最後のデスドライヴズがなんの前触れもなく出てくるしそれに対してブレイバーンは急に巨大化しちゃうしで最後の方に行くにつれて段々(良い意味でも悪い意味でも)バカアニメ度が増していってた。

個人的にはやっぱり敵の周りの設定とか色んな伏線とかもうちょっと丁寧に回収してほしかったかなーという思いはあるが、尺の都合とか色々きつそうだったしまあ仕方ないのかな。1クールしかないし。でもなんだかんだ強化フォームであるバーンブレイバーンとかは王道にかっこよかったし、あんまり深堀とかはしない大味なタイプのアニメだと割り切って見ればそれなりに楽しめた。キャラクターのインパクトは凄いものの、展開自体は超王道ロボットアニメなので初めて見る人とかにはおすすめなのかもしれない。いや、それはないか。

ちなみにデスドライヴズだとセグニティスさんが一番好き。

怠惰を司るらしく、見た目と言動はめっちゃ強そうだけど実際のところ全部ハッタリでワンパンでぶっ飛ばされてしまい、首だけの状態でブレイバーン達を褒め称えて消えてしまうというキャラクター性が好み。何かと戦う時は虚勢張ってなんぼよ。

↑でかセグニティスと一緒にこちらを見てくる公式サイトの線画セグニティスさん

菊池寛「無名作家の日記」

物書きとして有名になりたいと願う主人公、富井が持つ他の新人作家に対する嫉妬や僻み、交互に訪れる根拠のない自信と自分の能力に対する疑念といった創作者全員が少しはもつような汚い心情がただつらつらと書き綴られているという小説。ここからタダで読めるので興味があれば読んでほしい。

www.aozora.gr.jp

あらすじでも書いた通りこの話には特にオチはなく、主人公が、東京で同人誌を作りどんどんと文壇への道を歩んでいく、かつての文芸部の同級生に対して嫉妬僻みを煮やしたり、自分だけ無名のまま終わってしまうのではないか、置いていかれてしまうのではないかという途方もない恐怖を覚えたりするだけ。さらに他の文芸仲間の(世間的には評価の高い)その同人誌をけなすような会話に安心感を覚えたうえで、その同人誌から主人公も作品を載せないかという誘いがくれば天からの救いかのように縋り付き作品を送るという始末。しかしその同人誌を作っている同級生たちも中々性格が悪く、もとより主人公のことを文芸の才能が自分より低いと見下し、日ごろからバカにしており、主人公に作品を載せないかという誘いを送ったのも、作品を送らせたうえで「流石にこのレベルの作品は載せられないなあ」と作品をこき下ろして主人公をバカにするために送った誘いだったのだ。これによって主人公のプライドはズタズタに傷つけられ自分の情けなさに涙を流してしまう。しかしやっぱり涙を流すだけで、これをバネに主人公がとんでもない作品を書き上げるとか全てを捨ててなにもかもすっきり諦めるとかそういったイベントが起きるわけでもないままこの作品は終わる。

これがいいんだな。創作をするものが誰しも一度は思う「有名になりたい」という承認欲求、それが強くなるほど理想の自分と現実の自分のギャップに苦しみ、勢いだけで飛び出した自信と自尊心がどんどんすり減っていく。創作者誰もが有名になれるわけなんてなく、むしろ成功するのはほんの一握りだとわかっているのに抱いてしまう淡い期待。自分よりも成功しているものに対する羨望と恨み。

こういった感情は、インターネットが普及した現代にこそめちゃめちゃぶっ刺さるような内容だろう。今ではメディアやネットによってこの小説が書かれた時代とは比べ物にならないほど成功者の地位や名声の価値は高くなっている。その上昔と違ってわざわざ文章を書くなんて大仰なことしなくとも、スマホ一つで誰しもがその価値を手に入れることのできる可能性を持っている。となると今の、特に若者でこの感情が全く理解できないという人はそう多くないのではないだろうか。

もちろんこの小説を書いた菊池寛もこのような感情に囚われ拗らせていた。ていうかほぼそのまんま心情を書き連ねた半自伝みたいなものらしいしそうでもなければここまで解像度高い心情描写できないでしょう。ただ皮肉なことにこの小説を書いてから菊池寛はどんどん文壇の世界へと躍進していってその地位を確立していくのだけど。

小説自体はかなり短くて読みやすいし主人公の創作について苦しむ描写がとても綺麗に書かれており、グサッとくるものがあってとても良い作品でした。

音mad諸々

こんなおもしれえバカが見れるから

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利息回収のバカ通信mad

利息回収かなり好きな素材なんだけど最近あんまりmad作られてなかったからシンプルに新作が嬉しい。

 

 

おじかんいただきイ

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早瀬ユウカのハイスピード音割れフォニイ

多分これリスペクトかな?キャラクター立ち絵にセリフ合わせのこの方式シンプルで好きなのでもっと増えて

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限界まで節約した寿司屋でガリしか食べないミカへの先生のオーバーライド

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またもやブルアカの聖園ミカというキャラクターの、「寿司屋でガリしか食べないミカ」、通称ガリミカという素材のオーバーライド

その名の通り寿司屋でガリしか食べないという謎設定の聖園ミカのmad。この子意味わからん素材ばっかでマジで面白すぎる。聖園ミカはもう一つとんでもない素材「肉道具にされるミカへの先生の反応集」という素材があってそっちもめっちゃ面白いのでお勧め。僕の好きな奴も貼っときます。

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↓これはさっき紹介したハイスピード音割れフォニイリンク

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Tsukasa Café

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柊司のytpmv

綺麗な音と共にかわいい司が見れて幸せ。画面構成もシンプルだけど曲調とマッチした癖になる動き方で良い。

 

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3月の分はこんなもんかな。まあもう4月半ばだけど…

新学期でちょっと忙しかったという言い訳をしつつも自分の意志の弱さが情けなくなってくる;まあ何時までに投稿するとか決めてないからいいか…

でわでわ